佐藤沙織里氏が東京都議選・千代田区で初当選 減税党から参院選候補者募集へ

6月22日に投開票が行われた東京都議会議員選挙の千代田区選挙区(定数1)において、無所属新人の佐藤沙織里氏(35)が現職を破り、見事初当選を果たしました。公認会計士でもある佐藤氏は、自身が党首を務める政治団体「減税党」を率い、「全ての増税に反対」という明確な政策を掲げています。当選後、佐藤氏は自身のX(旧ツイッター)を更新し、来る7月3日公示、20日投開票の参院選に向けて、「減税党」として候補者を募集する考えを表明しました。

佐藤氏の当選と今後の展望

佐藤氏は、東京都議選での勝利翌日である23日のX投稿で、「日本の一丁目一番地、千代田は私が守ります。そして参院選 減税党で候補者募集します!」と宣言し、国政への意欲をあらわにしました。「国と地方、両方一気にひっくり返しましょう! 東京選挙区から私が全力で押し上げます。全員に無理と言われても自分を信じて行動すれば道は開ける」とも記し、自身も激戦が予想される東京選挙区などからの国政挑戦を視野に入れていることを示唆しました。都議としての活動と並行し、国政選挙への関与を強める姿勢が注目されます。

異例の当選証書授与

都議選での当選を受け、24日には当選証書の付与が行われましたが、佐藤氏はその形式が異例であったことを明かしました。選挙期間中、選挙事務所や選挙カーを借りなかったため、当選証書の授与が路上で行われたと自身のXで報告。「道端で授与式をするのは初めてとのことです 選挙カーも事務所も借りていなかったので青空授与式です」と投稿し、区の関係者から当選証書を受け取る様子の写真を添えました。

東京都議選千代田区当選の佐藤沙織里氏 路上で当選証書授与 減税党党首東京都議選千代田区当選の佐藤沙織里氏 路上で当選証書授与 減税党党首

これまでの政治活動

「減税メガネ」の愛称でも知られる茨城県出身の佐藤氏は、これまでも千代田区を中心に政治活動を展開してきました。2023年にはNHK党から千代田区議選に出馬しましたが落選し、その後方向性の違いから離党、無所属での活動を継続。昨年10月の衆院選では、千代田区を含む東京1区から立候補し、当選には至らなかったものの、1万2255票を獲得し候補者中4番目の票数を得ました。さらに今年2月の千代田区長選にも立候補し、再選を果たした現職の樋口高顕氏に敗れたものの、6474票で次点につけました。度重なる選挙挑戦と地道な地域活動を経て、今回、3選を目指した都民ファーストの会の現職、平慶翔氏(37)らを破り、ついに東京都議会議員としての道を切り拓きました。

出典

Source link: https://news.yahoo.co.jp/articles/bcdc843b61dc64a004f4d900d54e9512ee9ec253