墜落の自衛隊機がレーダーから消えたのは離陸2分後 元1等空佐が直前の映像から読み取ったこと


【独自】離陸直後の自衛隊機の映像 元空自1等空佐の松家秀平・千葉科学大教授に聞く

 14日午後3時6分。航空自衛隊によると、墜落した練習機「T4」はこの時間に航空自衛隊小牧基地を飛び立ちました。

 墜落した機体をとらえた別角度の映像を入手しました。

 機体の尾翼には「96-5625」と書かれています。防衛省が発表した墜落機の機体番号です。

 動画を撮影した人は、T4練習機に乗り込む搭乗員2人の様子も見ていました。

「いつものグリーンのフライトスーツを着ていた。上下つなぎで、ヘルメットをかぶって(離陸前の作業を)機体の外にいる整備員と連携してやっていた。普通に」「離陸するときは普通に上がっていった。普段と変わらずだった」(動画を撮影した人)

「上下逆さまになって落ちた」との目撃証言も

 墜落直前の機体を目撃した人は…。

Q:飛行機は低い位置を飛んでいた?
「すごく低かった。両翼の裏に日本の国旗がはっきりと見えるまで近づいてきた」
「飛行機がこっちに向かってくるときにすごい音がして、見ていたら落ちるんじゃないかというぐらい近くまで来て、急に飛行機が翻って入鹿池の方に落ちていって、見えなくなってから3秒後ぐらいにボンと音がした」(機体を目撃した人)

 目撃した人によると、墜落したT4練習機は、上下逆さまになって入鹿池の方に落ちていったということです。

離陸直後「問題があったとは読み取れない」

 元航空自衛隊の1等空佐で、航空技術分野の危機管理に詳しい千葉科学大学の松家秀平教授に話を聞きました。

「離陸した直後に機体に何か問題があったとは読み取れないですね。もし何らかの問題があれば、発火状態や振動状態が見受けられるところです」
「その後、機体のどこか、もしくはパイロットか外的環境の要因が考えられると思います」(松家教授)

Q:人的要因だとすればどのようなことが考えられますか
「今回のケースは非常に答えにくい立場です。あくまで一般論という形でお答えするなら、例えばバスの運転手などでも、体調不良で意識が飛ぶようなケースがあったり、精神不安定におちいったりというケースは過去にあったと思います」

Q:パイロットの飛行時間も発表されましたが、飛行時間から何か言えることは?
「1等空尉は1170時間ということでベテラン。また2等空尉は480時間ということで中堅クラス。新田原基地の所属ということで、もしF15の操縦士ということであれば相当な技量があると推察される」



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