「ユーチューブ上に放置される虚偽動画、見る人みんな見た後に削除」 丸尾牧・兵庫県議インタビュー


【グラフィック】兵庫県知事選挙で有権者はどこから情報を得たか

-ユーチューバーの行動パターンは。
 「立花孝志はまず40-50人を集め、1時間にわたりありとあらゆる誹謗中傷が連なった街頭演説を行う。ユーチューバーたちはこれを撮影してアップする。犬笛(特定の支持層に通じる言い回し)もあった。ネットに登場して竹内元議員の事務所や自宅住所、電話番号などを共有して攻撃した。議員事務所周辺では複数の男性が(撮影用の)スマートフォンを持ってうろついていたし、事務所に電話をかけて『死ね』と怒鳴りつけてきたのですぐ切ることもあった」

-犠牲になった竹内元議員も同じような目に遭ったのか。
 「そうだろう。竹内元議員の場合は不幸にも妻が夫を助けるため電話番を担当した。そのため妻がショックを受けて『議員はもうやめて』と訴えたそうだ。竹内元議員は補欠選挙の翌日に辞任したが、その時に『(ユーチューバーの)立花が恐ろしい』と言っていた」

-竹内元議員はなぜ自死を選択したのだろうか。
 「私は竹内元議員に『一緒に戦おう』と訴えたが、彼は『あまりにつらいし恐い』と言って断った。斎藤知事再選後に竹内元議員は県議会議員を辞任したが、それでも攻撃が続いたので耐えられなくなったようだ。彼がこの世を去った今も誹謗中傷は続いている」

成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長



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