【05月19日 KOREA WAVE】社会の豊かさや進歩の度合いを測る物差し「人間開発指数(HDI)」が、韓国は前年より1ランク下がり、世界193カ国中20位となった。点数自体はわずかに上昇したが、他国の順位変動により相対的に順位を落とした格好だ。
国連開発計画(UNDP)が6日に発表した「2025年 人間開発報告書」によると、韓国の2023年のHDIは0.937で、対象国193カ国中20位を記録した。前年(0.928で19位)よりスコアは改善されたが、順位は1段階後退した。
HDIは各国の暮らしの質を「期待寿命」「平均就学年数」「期待就学年数」「1人当たりの国民総所得(GNI)」などで総合的に数値化する指標だ。
韓国の2023年の主要指標は▽期待寿命は84.33年▽期待就学年数16.62年▽平均就学年数12.72年▽GNI(購買力平価基準)は4万9726ドル――だった。
韓国のHDIは1990年には0.738と評価されていたが、着実に向上し、2010年と2012年には世界12位まで上昇したこともあった。
今回のランキングで1位に輝いたのはアイスランド(0.972)で、期待寿命は韓国より短かったが、教育水準と所得の高さで評価を得た。2位にはノルウェー(0.970)、3位スイス(0.970)、4位デンマーク(0.962)、5位ドイツ(0.959)が続いた。
米国はコロナ禍の影響で一時HDIが急落し、前年は20位にとどまっていたが、今回の評価では17位(0.938)へと3段階上昇した。期待寿命は79.30年と依然として短いが、GNIは7万3650ドルで韓国を大きく上回った。
日本は0.925で23位、中国は0.797で78位に後退した。内戦中の南スーダン(0.388)は最下位の193位だった。北朝鮮はデータ不足により順位の算定対象外となった。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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