「日本が貧しくなったことの象徴ではないか」「情けない」──韓国で摘発された日本人女性による大規模な出稼ぎ売春事件が、日本中に衝撃を与えた。その実態が明るみに出るにつれ、世間では怒りよりも嘆きの声が広がっている。
事件は2024年5月、ソウルなどを中心に、韓国人ブローカー2人による組織的な売春斡旋の実態が明らかになったことに端を発する。ブローカーらが運営していたサイトの名前は「列島の少女たち」。“清純”や“従順”といったイメージで人気が高いとされる日本人女性を前面に押し出し、韓国人客を惹きつける宣伝文句が並べられていたのだ。
事件に関与した日本人女性の数は半年間で、なんと80人以上。20代の一般女性にくわえ、セクシー女優など著名な人物も含まれており、サービス料金は1回に130万〜250万ウォン(約13万〜25万円)と非常に高額だった。韓国の大手新聞「毎日経済」によると、「列島の少女たち」の広告サイトには、女性の制服姿やほぼ裸の写真のほか、女性のスタイル、さらに韓国語でのコミュニケーションの可否まで、詳細に記載されていたという。
「韓国大法院(最高裁)は4月末、ブローカー2人に性売買処罰法違反(性売買斡旋等)の罪で、それぞれ懲役2年と1年8か月の実刑判決を言い渡しました。ブローカーは半年で3億ウォン(約3000万円)の利益を得ていたらしく、『列島の少女たち』は韓国人から盛況な、極めて収益性の高いビジネスだったようです。
ちなみに摘発時には、ソウルの繁華街・江南(カンナム)のホテルで、『観光目的』で入国した20代前半から半ばの日本人女性3人も、性売買処罰法違反容疑で現行犯逮捕されています。こうしたケースは、“稼げる美味しい話”とは裏腹に、極めてリスキーな仕事であることを認識すべきでしょう」(国際ジャーナリスト)
昨今では、日本人女性の“海外出稼ぎ”をめぐる話題が後を絶たない。ドバイではヤギとの性行為を行ういわゆる「ヤギ案件」を受けたというSNS投稿が拡散された。中東富裕層のパーティーに招かれて「5泊で1000万円を得た」といった証言もあり、大きな話題となった。
中東だけではなく先進諸国にも出稼ぎは浸透しているようで、2024年4月には、売春目的で日本人女性200〜300人をアメリカ、オーストラリア、カナダの売春斡旋業者に仲介し約2億円を稼いだとして、日本人の男4人が逮捕されている。
欧米や中東、韓国に限らず、日本人女性による海外買春の広がりに歯止めがきかない。2024年11月には香港で国際売春組織が摘発され、60人の女性と5人の男性が逮捕された。
中国メディア『中時新聞網』によると、女性の中に20人近い日本人セクシー女優が含まれていたとされる。