『週刊文春』で不倫疑惑を報じられ、当人たちは否定したにもかかわらず、大炎上が続く俳優の永野芽郁さんと田中圭さん。特に永野さんは、ここにきて大河ドラマやレギュラーラジオ番組の辞退といった事態のエスカレーションが進み出しました。
【写真】清純派イメージだが、意外と“腹筋が割れてる”…! 永野芽郁さんの全身ショット
「謝罪会見をしろ」といった声もSNS上などでは見られますが、はたして必要なのでしょうか。ここから危機打開はできるのか、「会見」という武器を検証します。
■本人は全否定でも「降板ドミノ」が続く理由
「不倫をしたに決まっている」という前提から、「仕事から干されるのは当然」「これまで清純派を売りにしていたぶん悪質」といった批判の声は沈静化を見せません。不倫は犯罪ではないので、作品と人格は別だという擁護の声も出てはいますが、批判が圧倒している印象です。
主演映画『かくかくしかじか』公開の際、涙ながらに舞台挨拶をしたものの、その場にマスコミを入れずに行われたことで、各社報道が批判トーンへ傾く燃料投下になってしまったようにも見えます。
永野さん本人は不倫を全否定したにもかかわらず、パーソナリティを務める「オールナイトニッポンX」、次期大河ドラマ『豊臣兄弟!』の出演辞退など大きな番組からの降板が連続する事態になったということは、今回の対応が「失敗している」と考えるべきでしょう。
当事者が事件を否定しただけで、事態が収拾できることはまずありません。しかし永野さんと田中さんは事務所を通じて否定コメントを発しただけであり、実際のところ何の対策も取っていないように見えます。
だから批判にとどまらず、大きな仕事を失うという実害にエスカレートしてしまったと考えるべきです。
■謝罪会見という「エンタメ」
こうしたスキャンダルが起こるたび、「(不倫が無実であれば)記者会見をすべき」という声が、ネットを中心に巻き起こります。では今回のケースで、永野さんは記者会見をすべきなのでしょうか?
危機に対応するためのコミュニケーションでは、明確なゴール設定とそこに至る方針決定が何より重要です。会見すべきかどうかは、すべて永野さんがこの先をどうしたいのかによります。