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【ワシントン共同】米首都ワシントン中心部のユダヤ博物館近くで21日夜、イスラエル大使館職員の男女2人が銃撃を受けて死亡した。警察は記者会見で容疑者の男を現場で拘束したと発表した。単独犯とみられる。拘束時に「パレスチナに自由を」と叫び、事件関与を認める発言もしたという。
トランプ大統領は、自身のソーシャルメディアへの投稿で犠牲者と遺族に哀悼の意をささげ、事件は「明らかに反ユダヤ主義に基づくものだ」と批判。「憎悪と過激主義は米国に存在すべきではない」と述べた。
警察によると、男は中西部シカゴ在住のイライアス・ロドリゲス容疑者(31)。博物館では当時、ユダヤ人組織「米国ユダヤ人委員会」のイベントが開かれており、2人は館内から外に出てきたところを撃たれた。容疑者は銃撃後に館内に入り、警備員に取り押さえられた。
イスラエルがパレスチナ自治区ガザで展開する大規模な攻撃への反感が事件の背景にある可能性があり、捜査当局が詳しい動機を調べる。ルビオ国務長官は、責任追及に全力を挙げる考えを示した。