[ワシントン 30日 ロイター] – ベセント米財務長官は30日、貿易を巡る各国・地域との協議について、誠意を持って米国と交渉している場合でも、相互関税の上乗せ分の猶予期限となっている7月9日に大幅な関税引き上げに直面する可能性があると警告した。同時に、関税交渉延長の可能性については、トランプ大統領次第だとした。
ベセント氏はブルームバーグテレビで、7月9日の猶予期限までに貿易協定が「立て続けに」締結されると予想していると言及。「誠意を持って交渉している国・地域もあるが、彼らが頑固な姿勢を崩さず合意に至らなければ、(相互関税が発表された)4月2日の水準に戻る可能性があることを認識すべきだ」とし、そうならないことを願っていると述べた。
ベセント氏は27日、関税を巡るさまざまな貿易交渉が9月1日のレーバーデー(労働者の日)までに完了する可能性があるとの見方を示している。