中国共産党の2024年末時点の党員が1億27万人(前年比108万人増)となり、初めて1億人を突破した。国営新華社通信が6月30日に報じた。
かつての共産党は農民や工場労働者を基盤としてきたが、現在は公務員や会社員のような「ホワイトカラー」が中心を担う政党となっている。
党員の職業を見ると、企業、団体、行政、党機関に勤務する労働者が3554万人▽農業や水産業など1次産業の従事者が2614万人▽製造業などの技能労働者が663万人▽学生が262万人――となっている。
専門学校や大学以上の学歴を有する党員は57・6%で高学歴化も進む。党員になると、公務員試験や国有企業への就職で有利になるため、就職氷河期に直面する大学生などの間で入党希望者は少なくない。24年の入党申請者は2142万人で前年より44万人増えた。
一方、党員の性別は男性が多数を占め、女性は30・9%にとどまる。少数民族の割合は7・7%だった。
7月1日は党の創立記念日にあたり、毎年この時期に党員数が公表されている。【北京・河津啓介】