小泉進次郎農相(44)が23日、NHK「ニュースウオッチ9」(月~金曜後9・00)に生出演し、随意契約で放出する備蓄米の価格について「5キロ2000円」で店頭に並ぶよう調整していると明らかにした。
この日、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長と面会し、備蓄米のネット販売を巡り意見交換した。「ネットの販売、大手の小売りからも問い合わせをいただいていて。やっぱり日本は凄いなと思うのは、今は本当に緊急事態だと。こういった時は利益を追求するのではなくてとにかくコメを世の中に出すことに協力できるのではないかという問い合わせをいただく方が多い」と力説。「今回まずスピード感をもって届けていくことを考えていて、大手の小売りにまずは出していきたい」と見通しを述べた。
5キロ2000円で放出する理由について「とにかく日本のお米から消費者が遠ざかっていくのを避けたい。これだけ異常な高騰が続くとコメ以外の選択をしてしまう」と“コメ離れ”を食い止めるためと説明。
スーパーのコメ売り場の一部が「当たり前に外国のお米に埋められている」ことに危機感を覚えたそうで、「今は緊急事態なのでスピード重視で2000円のものを流していく。そのことによって今4200円平均、高止まりをしているものをまずは落ち着かせて、コメの安定した価格を実現したい」と説明。農家に対しても「安心していただけるような将来像を作っていきたい」と語った。