南アフリカのラマポーザ大統領が米ホワイトハウスを訪問した際、トランプ大統領が南アでの白人迫害の「証拠」として画像などを示した行動が波紋を広げている。ロイター通信がコンゴ民主共和国で撮影した動画の内容が混じるなど、一部は完全な虚偽だった。
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21日の首脳会談では、トランプ氏が動画や印刷物を南ア側に示して白人が殺害されていることへの懸念を訴えた。だが、ロイターによると、トランプ氏が「これらはすべて埋葬された白人農民だ」と言って手にした記事の写真は、ロイターがコンゴで撮影したユーチューブの動画から切り出されたものだった。人道支援の関係者が遺体袋を持ち上げる様子が映っており、反政府勢力が絡む激しい戦闘について伝える趣旨の報道だった。
朝日新聞社