【AFP=時事】ベルギー王室は23日、米ハーバード大学に留学中のエリザベート王女(23)について、米政府が同大学の外国人留学生の受け入れを禁じると通知したことを受け、状況を注視していると発表した。エリザベート王女は王位継承順位第1位。
エリザベート王女は、ハーバード大学で2年間の修士課程に在籍している。
王室は、ドナルド・トランプ政権の決定とその「潜在的な影響」を「分析中」だとし、心配するのは時期尚早と表明。
「事態が落ち着くのを待つ」「王女の学業に影響があるかどうかは時間がたてば分かるはずだ。いずれにせよ、状況を注視する」と主張した。
フィリップ国王とマチルド王妃の長女であるエリザベート王女は、ハーバード大学で公共政策を学んでおり、修士課程1年目を終えるところだった。
トランプ氏は、ノーベル賞受賞者を162人輩出したハーバード大学が、反ユダヤ主義と「ウォーク(目覚めている、の意。社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを示す)」なリベラル思想の温床だと主張し、入学と採用に関する監督に従うよう求めたが、同大がこれを拒否したことに激怒している。
クリスティー・ノーム国土安全保障長官は22日、ハーバード大学に宛てた通知文で、「ハーバード大学の学生および交流訪問者情報システム(SEVIS)プログラム認証は、即時取り消される」と述べた。SEVISとは、外国人の米国留学を許可する主要な制度。
ハーバード大学側は、「違法」な措置だとしてトランプ政権を提訴している。【翻訳編集】 AFPBB News