2019年4月に東京・池袋で発生した高齢ドライバーによる車暴走事故で、妻と娘を亡くした松永拓也さん(38)が、自身や関係団体に対する殺害予告や脅迫メールが再び届いたことを明らかにした。松永さんは6月17日夜、自身のX(旧ツイッター)アカウントでその内容の一部を公表し、すでに警察へ通報したことを報告した。
殺害予告を受けたとされる池袋暴走事故遺族、松永拓也さんの写真
届いた殺害予告メールの詳細
松永さんが代表副理事を務める「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」宛てに送られたメールには、具体的な殺害方法や場所が記されていた。メールの内容によると、「時限爆弾を仕掛け爆発させた後、建物に突入し松永拓也の首をノコギリで切断する」と殺害を予告。さらに、「残った胴体は燃やして多摩川に捨てる。その首を家の門の前に置く」といった凄惨な文言が含まれていた。
また、メールは松永さんだけでなく、別の人物を名指しして「ナイフで滅多刺しにして命を奪う」と脅迫する内容も含まれており、複数の関係者に対する悪質な行為がうかがえる。
松永拓也さんのXで公開された、殺害予告メールの内容を示す画像
松永さんの反応と過去の脅迫事件
松永さんは自身のXへの投稿で、今回の殺害予告メールについて「また殺害予告が来ました」と述べた上で、「あいの会への爆破・殺害予告・脅迫・迷惑メールが相次いでいます」と、自身や団体が繰り返し嫌がらせを受けている現状を訴えた。「すでに警察へ通報済みです」としつつ、「こんな事して何になるのだろう」と、このような行為を行う者への疑問と憤りをにじませた。
松永さんや「あいの会」への脅迫は今回が初めてではない。昨年11月には、あいの会や松永さんが講演を予定していた松山市に対し、「妨害しにいこうか」などと脅迫メールを送り業務を妨害したとして、横浜市の当時中学3年の女子生徒が脅迫と威力業務妨害の疑いで書類送検されている。
まとめ
池袋暴走事故の遺族である松永拓也さんと支援団体に対し、新たな殺害予告を含む悪質なメールが送られてきた。松永さんは自身のXでこれを公表し、警察に通報したことを明かした。過去にも同様の脅迫事件が発生しており、遺族や交通犯罪被害者の支援に取り組む人々が継続的な嫌がらせに直面している状況が浮き彫りとなっている。このような行為は、被害に遭われた方々の心の傷をさらに深くするものであり、決して許されるものではない。
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