45歳で脚本家と離婚、大学にも通い…「俳優は向いてない」「仕事はバリバリしません」小林聡美60歳の“自然体&スローライフ”な生き方


【画像】「仲良く腕を組んでください」→取ったポーズは…ワンピース姿で結婚会見に臨んだ小林聡美(当時30歳)

 きょう5月24日に60歳の誕生日を迎えた俳優の小林聡美。オーディションをきっかけに中学2年生でドラマデビューすると、出演したドラマや映画の多くが熱い支持を集めてきた。エッセイストとしても活躍し、その人柄も“自然体”と評される彼女の人生観とは?(全2回の2回目/ 最初 から読む)

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なぜ「自然体」と評されるのか?

〈《ご縁があって、確かにそういう役をいただくことは多いですが、人は、どんなに生きても完成がないわけで……。ずっと“自分らしいって何かな?”と、模索し続けているわけじゃないですか。“自然体”が具体的にどういうことを指すのかは私にはよくわかりませんが、常に、何かを模索し試しながら生きていく。それはある意味、人間らしいのかなとは思いますね》(『週刊朝日』2021年1月1・8日号)〉

 役ばかりでなく演技によっても小林は、誰にも代えがたい唯一無二の魅力を放っている。俳優のなかにも彼女と仕事をしたがる人は多い。その根源は一体どこにあるのか? これについては、小林の演技を一ファンとしてずっと見ていたいと思うと、かねがね語っていたもたいまさこにもずっと謎だったという。だが、映画『かもめ食堂』(2006年)で改めて共演してみてようやく答えを見出し、本人との対談で以下のように熱っぽく語っている。

「こういうふうにプレーンでいられる人っていない」

 ようするに「普段の自分から地続きのまま別人になりきっている」「役をつくっているのに不自然じゃない」ということだろう。したがって、素のままで演じているというような意味での自然体とは全然違う。

 ちなみに小林自身はデビュー以来、ことあるごとに自分に俳優は向いていないと口にしてきたが、もたいは《これが、「私、向いてるわ」と思ったら、どんだけの芝居するんだろうと思うけど(笑)》と訝しんでいる(前掲書)。



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