テレビ朝日が7月クールに送り出す新ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』が、大きな注目を集めています。警視庁の専門部隊「SSBC」を舞台に、相葉雅紀や大森南朋らが奮闘するこの作品は、来年以降のシリーズ化も視野に入れた一大プロジェクトと位置付けられています。しかし、その華々しいスタートの陰で、長年親しまれてきた別の刑事ドラマがひっそりと終幕を迎えようとしているとの情報が浮上しています。
25周年を迎えた『科捜研の女』、水曜21時枠からの“サイレント打ち切り”
テレビ朝日の水曜21時枠は、2023年と2024年の夏クールに沢口靖子(60才)主演の人気ドラマ『科捜研の女』が放送されていました。昨年放送25周年を迎え、長寿ドラマとして多くのファンに愛されてきた本作ですが、この夏は新ドラマ『大追跡』に枠を譲り、現状、今後の放送予定は入っていません。テレビ局関係者によると、明確な終了発表はないものの、このまま事実上の“打ち切り”を迎える可能性が高いと見られています。沢口靖子演じる科学捜査官・榊マリコが、科学の力で事件の真相を解き明かす姿は絶大な人気を博し、『科捜研の女』はまさに沢口さんの代表作となりました。
科捜研の女で長年主演を務める女優・沢口靖子氏のポートレート。
長寿ドラマの宿命か?制作側と主演の間に生じた「ズレ」
『科捜研の女』は沢口靖子にとって特別な作品でした。撮影が長らく京都で行われていたため、沢口さんは京都に拠点となる部屋を用意していたほどです。また、番組宣伝にも積極的で、榊マリコ役としてテレビ朝日の他のドラマに特別出演するなど、そのサービス精神も旺盛でした。一方で、近年は長寿ドラマゆえの「マンネリ感」が指摘されることもありました。テレビ局側が番組の「若返り」を図りたい意向を持っていたのに対し、「まだやれる」という沢口さんの間で考えに「ズレ」が生じていたともいわれています。結局、そのギャップが埋められず、番組は「自然消滅」のような形で事実上の終焉を迎えることになったようです。
ドラマ『科捜研の女』出演者の沢口靖子、鈴木福、加藤諒が揃った貴重なスリーショット。
沢口靖子、電撃移籍!フジテレビ「月9」で新たな刑事モノへ
『科捜研の女』の“サイレント打ち切り”が囁かれる一方で、沢口靖子自身はすでに次なるステージを見据えている模様です。別のテレビ局関係者によると、沢口さんは10月クールにフジテレビの『月9』枠での主演が決定しているとのこと。こちらも犯罪に立ち向かう警察組織を描いた作品で、『科捜研の女』とイメージが重なる内容だと言います。まさに「驚きの“移籍”」と表現されるこの新ドラマは、2010年以降4シーズンにわたって放送された人気ドラマ『絶対零度』の続編であることが明らかになりました。過去にはシーズン1と2を上戸彩(39才)が、シーズン3と4を沢村一樹(58才)が主演を務めたシリーズであり、そのバトンを沢口さんが引き継ぐ形となります。
『科捜研の女』が一区切りを迎えた沢口さんにとっては、「年齢は関係ない」という気概で、新たな刑事モノへの「再就職」に意欲満々だと伝えられています。長寿ドラマの歴史に名を刻んだ大女優が、新天地でどのような「捜査」を見せてくれるのか、今後の展開に大きな期待が寄せられています。
参考資料
- 女性セブン2025年8月21・28日号
- Yahoo!ニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/54e3ef62f973db3df1f005f1a47cf7c4cc2c02ec