慶大大学院教授の岸博幸氏が25日、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。「コメ売る程ある」発言で事実上更迭された江藤拓前農相の後任に小泉進次郎農相が就任した話題をめぐり、、農水省を「悪人ですよ」と激しく批判した。
【写真】会見する小泉進次郎氏と、そばで見守る妻の滝川クリステル
コメ高騰を引き起こしている農政について、大竹まことが「今さ、農家が困っててさ、食べる側の市民も一気に倍になって困ってるわけだよね。で、農水省と農林族とJAがずっとこの政策を推し進めてきたんだよね。そう思っていいですか」と元JA全農常務理事の久保田治己氏に確認。久保田氏は「まあ、そういう制度でいままで回ってきましたからね」と認めた。大竹は「だから、農家の方も見てないし、食べる方のことも見てなかったんじゃないか」と指摘した。
これを受け、岸氏が「今言ったトライアングルの中で、一番、問題は、中心は農水省なんですね」と指摘。さらに「農水省の奴らがゆっくりゆっくりとしかやろうとしない」と発言。「農水省の奴ら」呼ばわりした岸氏に、進行の阿川佐和子が「農水省は別に悪人の塊じゃないだろうに」とフォローを入れようとしたが、岸氏は「悪人ですよ!、私らからすると!」とさらにエスカレート。東国原英夫氏が「農水省も苦労されてるんですよ」と再びフォローを入れたが、岸氏は「いいえ、悪人です!」と再び発言した。
岸氏は「いずれにしても問題は、東さんがおっしゃったように、確かに農水省はいろんなことを考えなきゃいけない。でもそん中で結局、農業も基本的には産業なんですよ。本来、お米の価格はもっと市場で決まんないといけない。産業とか市場とは完全に無視しちゃって食料自給だ、そんなことばっかりやっているからこういう風におかしくなっちゃう」と語った。