【元警察官が教える最新盗難事情】まるで自分の車のように鍵をかけて、持ち去る…車泥棒の最新手口とは?


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● 配送業者を装う侵入強盗への 有効な対策ではあるけれど…

 家の中に侵入されなくても、あなたの大切なものが盗まれるリスクはあります。

 最近、増えてきているのが、玄関に置かれた荷物が盗まれるというトラブルです。2023年度に東京都消費生活総合センターが「置き配が盗まれた」などの相談を受けた件数は368件。2024年度はさらに増加していると言います。

 「置き配」とは、荷物を手渡すのではなく、指定された場所(玄関前、メーターボックス、車庫、物置など)に置いていく配送サービスです。

 不在のときも受け取れる、配達員と対面しなくても受け取れるという便利さから利用する人が増え、いまでは約7割の人が置き配を利用していると言います。あなたも、置き配で荷物を受け取っていませんか。

 配送業者を装って侵入を企てる事件が増えてきていることもあって、置き配を防犯対策として活用している人もいると思います。

 そんな置き配の荷物が狙われるようになってきているのです。そこで、大切な荷物を盗まれない対策をいくつか紹介しましょう。

 自宅以外での受け取りを指定できる配送会社もあります。例えば、コンビニならいつでも荷物を受け取ることができ、盗まれることもありません。また、24時間いつでも荷物を受け取れる、独自のロッカーを用意している配送会社もあります。受取用バーコードや認証番号を使わないと開けられないため、荷物を盗まれることはありません。

● 便利な置き配を活用しつつ 盗難を防ぐための備えとは

 置き配の荷物が盗まれるのを防ぐには、荷物が外に置かれている時間を短くすることです。そこで活用したいのが、配達状況がわかる通知サービスです。メールやSMSで、配達完了をリアルタイムで教えてくれます。在宅ならすぐに荷物を受け取れるので、盗まれることはほとんどありません。

 荷物が盗まれるのを防ぎながら、万一に備えられるのが防犯カメラです。犯人を威嚇することにもなるし、万一盗まれた場合でも、録画された映像が犯人逮捕につながる有力な証拠になります。

 置き配の荷物がなくなっているときの対処法も紹介しておきます。

 まず配送会社に連絡し、配達が済んでいるかどうかを確認してください。置き配の場合、盗まれた責任は原則としてサービスを利用した人にありますが、何らかの補償をしてくれる場合もあります(補償するのは出荷元の場合もあります)。

 例えばAmazonでは、置き配した商品がなくなったときは、再送や返金などの補償を受けることができます。

 配送会社に連絡して荷物が配達済みのときは、警察に被害届を提出しましょう。

 そこで重要な証拠になるのが、防犯カメラの映像です。置き配の指定場所が防犯カメラに映っている場合、その映像は証拠になる可能性があります。

 マンションに住んでいる人は管理会社に連絡して、防犯カメラの映像を提供してもらえるかどうかを確認してください。



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