スターリン彫像復活に賛否 モスクワの地下鉄駅


 彫像復活の背景には、今年が第2次大戦の戦勝80年であることや、ウクライナ侵攻を機に過去の戦勝指導者を再評価する当局の姿勢が反映されているとみられる。

 新たな彫像は地下鉄の環状線にあるタガンスカヤ駅で「地下鉄開業90年」を記念して5月15日に除幕された。中心に位置するスターリンを、花束を持ったさまざまな職業、年代の人々が囲むデザインで、同駅で66年に撤去された彫像の復活に当たる。彫像復活は除幕5日前まで発表されていなかった。

 改革派野党ヤブロコは声明で「祖国の歴史の中でも最も暗黒の時代を呼び起こすシンボルを復活させるのは受け入れ難い」と反発。一方、ロシア共産党は「歴史的な公正さの回復だ」と歓迎した。



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