【AFP=時事】中国政府は8日、日本維新の会の石平参議院議員に対する制裁措置の実施を決めたと発表した。日本の国会議員個人を対象とする制裁措置は初めてだ。
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制裁の対象となった石氏は中国出身。中国は石氏が台湾や香港などの問題をめぐり「誤った主張」を広めたと主張した。
中国外務省の林剣報道官は記者団に対し、日本国籍を取得した石氏が「虚偽の情報を流布し、日本の反中勢力と結託し、中国を無差別に攻撃し中傷した」と述べ、「個人的な栄光のために祖先を裏切ることは、自らに災いを招くだけだ」と非難した。
中国側は、石氏の中国国内の資産凍結、中国企業との取引禁止や、本人とその家族に対する入国ビザの発給停止も行うとした。措置は8日から実施される。
日本外務省の関係者はAFPに対し、日本の政治家個人が中国政府から制裁を受けるのは初めてだと述べた。
中国側の発表を受け、林芳正内閣官房長官は「断じて受け入れられない。極めて遺憾だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News