ヘンリー王子夫妻、Netflix優先契約更新も前途多難?世論は懐疑的

ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が動画配信大手Netflixとのパートナーシップを更新し、共同事業の拡大を発表しました。しかし、新たなシリーズ『ウィズ・ラブ、メーガン』では早くも出演者を巡る物議や「パクリ疑惑」が浮上しています。さらに、ヘンリー王子は慈善団体での内紛トラブルが原因でパトロンを辞任するなど、その動向は常に世間の注目を集めつつも、課題が山積しているのが現状です。英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏とデーブ・スペクター氏の解説を交え、夫妻のメディア戦略と世間の評価を深掘りします。

ヘンリー王子とメーガン妃がNetflixとの契約を更新したと報じられる様子。今後のメディア活動に注目が集まる。ヘンリー王子とメーガン妃がNetflixとの契約を更新したと報じられる様子。今後のメディア活動に注目が集まる。

Netflixとの「優先契約」締結の詳細

2025年8月11日の『ピープル誌(電子版)』は、ヘンリー王子夫妻が「Netflixとのパートナーシップを延長し、『As ever』を含む共同事業を拡大させていくことを誇りに思います」と述べ、Netflixと新たに複数年にわたる「優先契約」を締結したことを報じました。この「優先契約」とは、Netflixが夫妻から持ち込まれる新しい映画やテレビ番組の企画に対し、他のどの企業よりも先に賛否を決定できる権利を持つことを意味します。つまり、Netflixがどの企画に投資するかを選べる、という契約形態です。

Netflixと複数年にわたる「優先契約」を締結したヘンリー王子夫妻。今後の企画内容が注目される。Netflixと複数年にわたる「優先契約」を締結したヘンリー王子夫妻。今後の企画内容が注目される。

コメンテーターのデーブ・スペクター氏は、この契約について「忖度契約」であると指摘します。彼は、「今後の付き合いもあるため、Netflix側が後味を悪くしたくないという意図があるのだろう」と述べ、「他の人と同じように、打診する企画が面白くなければ終わりなので、少しだけ優先的に検討するという程度のものです」と、その実態を分析しました。企画内容の質が伴わなければ、投資は行われないという厳しい現実を示唆しています。

ヘンリー王子夫妻のNetflix契約について解説するデーブ・スペクター氏。契約の性質を「忖度契約」と指摘。ヘンリー王子夫妻のNetflix契約について解説するデーブ・スペクター氏。契約の性質を「忖度契約」と指摘。

契約金減額と世論の厳しい評価

今回のNetflixとの契約更新は、経済的な面でも厳しい結果となりました。2025年8月11日の『ザ・サン(電子版)』によると、王室離脱直後に夫妻がNetflixと交わしたとされる147億円(1億ドル)という巨額の契約金と比較して、今回ははるかに少ない金額で合意したと報じられています。

英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏は、この大幅な契約金減額について、「商品としての価値は薄れており、もしかしたら離婚発表を独占するための『つなぎ』に過ぎない可能性もある」との見解を示しています。この発言は、夫妻のメディアコンテンツに対する市場評価の厳しさを物語っています。

英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏。ヘンリー王子夫妻のコンテンツ制作能力や契約金減額について見解を述べる。英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏。ヘンリー王子夫妻のコンテンツ制作能力や契約金減額について見解を述べる。

さらに、英国世論も夫妻のメディア活動に対し、懐疑的な見方をしています。『デイリー・メール』が行ったアンケート調査では、「あまり面白いものはできない」と回答した人が84%に上り、「きっと面白い作品を作るでしょう」と答えた3%を圧倒的に上回る結果となりました。このデータは、世間がヘンリー王子夫妻の制作するコンテンツに対して、あまり大きな期待を抱いていないことを明確に示しています。デーブ・スペクター氏もまた、「ヘンリー王子夫妻もNetflixで他の配信を見ていると思います。だからこそ『ちょっと物足りないな』と分かっているはずです。ちゃんとしたドキュメンタリーなどを打診すればいいのですが、そこまでの制作能力のセンスは、ないのではないかと思います」と、夫妻の制作センスに対する疑問を呈しています。

Netflixとの契約金が大幅に減額されたと報じられているヘンリー王子とメーガン妃。メディアでの価値が問われている。Netflixとの契約金が大幅に減額されたと報じられているヘンリー王子とメーガン妃。メディアでの価値が問われている。

ヘンリー王子夫妻のNetflix優先契約更新は、メディアへの影響力維持を目指す彼らにとって重要なステップですが、その前途は多難を極めているようです。契約金の大幅減額、新作を巡る物議、そして世論の厳しい評価は、夫妻が今後、いかに質の高い「ヘルプフルなコンテンツ」を生み出し、その専門性や信頼性を確立できるかにかかっています。彼らのメディア戦略が成功するか否か、世界中の注目が集まっています。

参考文献

  • Yahoo!ニュース: ヘンリー王子夫妻がNetflixと新たにパートナーシップを結びましたが、『ウィズ・ラブ、メーガン』の新シリーズでは、早くも出演者を巡り物議や“パクリ疑惑”も…。さらにヘンリー王子は慈善団体での内紛トラブルでパトロンを辞任することに。一体何が?英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏を交え、デーブ・スペクター氏の解説です。
    (https://news.yahoo.co.jp/articles/7f86b109e84a8b39622102289db6fa8ee48c92ae)