VTuberの強みを“あえて使わない”…ChroNoiRが武道館で見せた「トークの胆力」【叶&葛葉『くろのわーるが武道館でなんかやる』レポート】


【写真】武道館で全力で筋トレをするChroNoiR・葛葉

「広いよ、今日」普段どおりのかけ合いからスタート

2018年の結成以降、音楽活動やゲーム配信を中心にユニットとしての活動の幅を広げてきたChroNoiR。

2022年にYouTubeでスタートした『くろなん』は、“張り切らない・無理しない・頑張らない“を3箇条として掲げる、ゆるっとした空気が魅力の公式冠番組だ。

『くろのわーるが武道館でなんかやる』の舞台はそのタイトルどおり日本武道館だが、武道館でのイベント開催はにじさんじ史上初だという。

開演と同時に会場の照明が点くと、舞台上にはすでに横並びに座る叶と葛葉が。広い部屋の中にはふたりの座る椅子と長机以外、何の小道具も置かれていない。

叶が第一声で「広いよ、今日」とぼそりとつぶやくと、葛葉が「武道館なのにこの空間なんだ」と小声で返す。あまりに普段どおりの『くろなん』の光景を前に、客席からはどよめきが起こった。

ゆるやかな空気のまま、今回のイベントの目玉である企画コーナーに入っていく。ボイスチェンジャーを使ってしゃべっているライバーの正体を当てる生通話企画では、声やしゃべり方に特徴のあるゲストが続き、その“バレバレさ”ゆえにかえって大盛り上がりとなる事態に。

中でもふたり目のゲストのルンルンが正体を明かした際には、会場のあちこちから溜め息のように「かわいい……!」という声が上がっていた。

ゲスト出演が決まったときの感想を聞かれたルンルンが「感極まれりといったところでございました」と答えると、客席からはどっと笑いが漏れた。

ゲスト出演者のSHAKAとk4senのポストを叶と葛葉が“代行”し、1時間でポストをよりバズらせたほうが勝者となる「生ポスト代行」企画では、葛葉が考えた「10万いいねでりりむちゃんのコスプレします」というk4senのポストがモニターに映し出された瞬間、会場から割れんばかりの歓声が上がった(呆然と頭を抱えていたk4senだったが、イベント終了時点で13万いいねという驚異的な数字を叩き出し、幸か不幸か勝者となってしまう)。



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