元自衛官男性の請求棄却 クウェートで事故と訴え

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 イラク戦争中の平成18年、愛知県の航空自衛隊小牧基地からクウェートに派遣された元自衛隊員の池田頼将(よりまさ)さん(47)=名古屋市=が現地の基地で車にはねられ、重傷を負ったのに十分な治療を受けられず後遺症が生じたとして、国に約1億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(前田郁勝裁判長)は26日、請求を棄却した。

 訴状によると、池田さんは18年4月、クウェートの米軍基地に派遣され、基地内で同7月に開かれたマラソン大会に参加した際、米民間会社のバスにはねられ、首や肩にけがをした。現地部隊はけがの状況を把握しながら適切な治療をしなかったほか、帰国の要請にも応じず、任期満了の同8月下旬まで放置。顎(がく)関節症などの障害が残ったとしている。

 一方、国側は「現地での診察や処置は適切で、その後の対応も問題なかった」などと反論、請求棄却を求めていた。

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