今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第45話を振り返ろう。(文・野原まりこ)
乾パンを焼き上げた草吉(阿部サダヲ)は…。
乾パン作りを断ったことで、朝田パンは陸軍に逆らったという噂が広がり、町の人から冷たい視線を向けられる。釜次(吉田鋼太郎)は、のぶ(今田美桜)や羽多子(江口のりこ)が、肩身の狭い思いをしていることに心を痛め、草吉(阿部サダヲ)に乾パンを焼いてほしいと頭を下げる。それでも頑なに断り続ける草吉は、釜次だけに作らないワケを話すのだった。
しかしその翌日、朝田家になぜか乾パンの材料が運ばれてくる。やって来た憲兵に、すぐに乾パンを作るよう命じられ、戸惑う釜次たち。羽多子は婦人会の民江(池津祥子)が強引に話を進めたのではないかと推測する。
そこに草吉が現れると、乾パンを無事焼き上げる。駆けつけたのぶ(今田美桜)は驚きながらも草吉にお礼を伝える。そうして朝田家に笑顔が戻るが、明け方、草吉は黙って姿を消すのだった。
寛(竹野内豊)に続き、まさかの草吉退場で悲報続きの第9週。ここでXに寄せられた視聴者によるコメントを見ていこう。
「ついにヤムおじさんの過去が明かされる?!と思ったら、視聴者には明かされなかった。釜じいのみぞ知る」「ほら、言わんこっちゃない。軍に逆らったから悪い噂を流されて村八分にされかけてる。」「ヤムおんちゃんまでいなくなってしまった…」「ヤムおんちゃんが陸軍のカンパンのレシピを見て『昔のままだ』のセリフは、おんちゃんの過去が垣間見られました。」「次週予告によるといよいよ戦争の影響が大きくなりそう」「次週は嵩が出征」
視聴者には明かされない草吉の過去…。そしてわけもわからず姿を消してしまったことで視聴者の心は掻き乱された。次週はいよいよ嵩(北村匠海)も戦争に行ってしまう描写が映し出された。そろそろ辛い時期から抜け出したいものだ…。
(文・野原まりこ)
野原まりこ