最近、ビットコインの価格が1000万円を超える水準に達し、関心を持つ人が増えています。
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
かつては不透明な点も多かった仮想通貨ですが、近年は制度面の整備が進み、金融資産の一つとして注目されるようになりました。「初心者でも始められるのか」「どのようなリスクがあるのか」など、不安を感じる方もいるでしょう。
本記事では、ビットコインの価格上昇の背景やリスク、初心者の始め方までわかりやすく解説します。
ビットコインが「1000万円」を超えた背景とは?
2024年末から2025年初めにかけて、ビットコインは再び大きな値上がりを見せました。その背景には、いくつかの要因があります。
まず一つは、「ビットコインETF(上場投資信託)」の承認です。アメリカで複数のビットコインETFが上場し、個人投資家だけでなく、機関投資家の資金も流入しやすくなりました。これにより、投資対象としての信頼度が大きく向上しました。
もう一つは、ビットコインの供給量が限られていること。発行上限は2100万枚に制限されており、それ以上は発行されない仕組みです。需給バランスの観点から、長期的な価値の上昇が期待されることも価格上昇の要因です。
さらに、法定通貨の価値に対する不安(インフレなど)から、資産の一部を仮想通貨に振り分ける「デジタルゴールド」としての需要も高まっています。
以前「危ない」と言われた理由と、今の違い
一時期、「ビットコインは危ない」「詐欺に遭う」といったイメージが広がったのは事実です。その理由は以下のようなものでした。
●初期は規制が不十分で、悪質な詐欺や破綻する取引所もあった
●怪しげな勧誘やネットワークビジネスと混同された
●価格の変動が大きく、投資というより「短期的な利益を狙う投機」に近い側面がある
しかし現在は、金融庁の登録を受けた国内取引所が増え、法整備も進んでいます。たとえば、口座開設時の本人確認や、資産の分別管理、情報の透明性など、投資家保護のための仕組みが整いつつあります。
もちろん、価格変動リスクは今もあるため「必ず儲かる」というものではありませんが、ルールに沿って少額から始めれば、過度に恐れる必要はないといえるでしょう。