野村哲郎元農林水産相は31日、鹿児島県鹿屋市で開かれた自民党の森山裕幹事長の国政報告会であいさつし、政府備蓄米の随意契約について、「小泉(進次郎)農水相はお父さんに似ていて、あまり相談することなく、自分で判断したものをどんどんマスコミに発表している。森山先生からチクリとやっていただかないと今後心配だ」と苦言を呈した。
【写真】備蓄米の随意契約について説明する小泉進次郎農林水産相
野村氏は「森山先生は部会長もされたし、農政の自民党の政策決定のトップですが、相談に来ていないと思います。農林部会にかけて、古米なり、古古米の販売を随契でやるとか(了承をとらず)、もうほとんど自分で決めて自分で発表してしまう。ルールというのを覚えていただかなきゃいかん。我々が言ったって言うことは聞きません」とし、森山氏に対応を求めた。
野村氏は鹿児島県農協中央会常務理事などを務めた。2022年の参院選鹿児島選挙区で4選し、岸田政権で農水相を務めた。
朝日新聞社