JR西日本の山陽新幹線の50代男性車掌が、同僚の30代女性客室乗務員を新幹線のグリーン車に無賃乗車させ、新大阪-岡山間を往復させていたことが26日、同社への取材で分かった。JR西は2人を厳正に処分したとしているが、処分内容に関しては「プライバシーに関わるので明らかにできない」としている。
JR西によると、男性車掌は10月21日の午後4時2分新大阪発の下り「ひかり473号」のグリーン車に、勤務時間外だった女性客室乗務員を運賃なしで乗せた。岡山駅で一緒にいったん下車した後、午後6時23分岡山発の上り「ひかり482号」のグリーン車で再び新大阪駅まで運賃なしで乗車させた。
客室乗務員は入場券を使って新大阪駅ホームに入場。2時間を超えると改札から出られなくなるため、帰りは新神戸-新大阪間の乗車券と自由席特急券で改札を出た。男性車掌は「業務の合間に女性と話をしたかった」と説明しているという。
JR西は「社員の不正で不審の念を与えたことは遺憾。指導を徹底し再発防止に努めたい」とした。