突然ですが、今、Z世代の若者たちは、友達の誕生日にどのようなお祝いをしているかご存じでしょうか?
「インスタ映え世代だから、きっとオシャレな映えるお店でお祝いしているのではないか?」
あるいは、
「今の若者はあまり消費意欲が少ないから、地味なお店で慎ましくお祝いをしているのではないか?」
と考える方も多いかもしれません。
答えはどちらも「ノー」です。
「映え」もやや古く、「慎ましいお祝い」も彼らのニーズにマッチしません。今回は、Z世代の現役大学生たちが、「新しい若者の誕生日祝い」について解説してくれます。
■サブ垢でユーモラスな日常を投稿
Z世代の間で、さまざまな飲食チェーン店で提供される「大衆チェーン店バースデー」が人気だ。
これまで、Z世代が友人の誕生日を祝う定番の場所と言えば、特別感のあるおしゃれなレストランなどがよく使用されてきた。しかし最近は一転し、「にぎやか」「シュール」な状況で友人の誕生日を祝うZ世代の姿が多く見られるようになってきている。
SNS上でも、Z世代はメインのインスタアカウントでは、おしゃれな雰囲気で統一されて写真を投稿をする一方で、親しい人たちだけに見せる「サブ垢(サブアカウント)」(インスタには親しい人だけにしか投稿を見せない機能が存在する)では、よりリアルな日常のユーモラスな投稿をするようになっている。
また、Z世代ならではのプレゼントとして、見た目の“高級感”を逆手に取ったユニークなアイテムが選ばれることもある。たとえば、100円ショップのおもちゃをブランドものの空き箱・紙袋に入れ替えて渡したり、スーパーで買えるお菓子を丁寧にラッピングした“ドッキリプレゼント”など、あえてチープさのあるネタ系プレゼント演出が人気だ。
もらった側も「なにこれ(笑)」とツッコめる関係性が前提で、プレゼントそのものよりも場の盛り上がりや動画映えが重視されている。これも、身内だけが見るサブ垢文化と親和性の高いZ世代らしい贈り方だといえる。