大阪・関西万博の31日の来場者が、開幕後初めて1日当たり15万人を超えるとみられることが同日、関係者への取材で分かった。人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場は人気アーティストらが出演する音楽ライブなどが開かれ、開門から多くの人でにぎわっている。入場券販売は週50万枚前後のペースを維持しており、黒字確保に必要な1800万枚の達成がみえてきた。
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この日は会場で音楽番組の中継があり、デュオ「コブクロ」が万博のテーマソング「この地球(ほし)の続きを」を披露。打ち上げ花火などのイベントも予定されており、会場の東ゲートでは早朝から長蛇の列ができた。
これまで1日当たりの来場者が最も多かったのは5月23日の14万5千人だった。万博を運営する日本国際博覧会協会は、会期終盤の多い日に22万人超の来場を想定する。
入場券は前売りが低調で、割安な入場券販売が終了した昨年10月以降、週1万~2万枚にとどまることもあったが、開幕後は堅調に推移。販売数は5月23日時点で1240万枚で、現在のペースが維持できれば8月上旬には黒字化ラインの1800万枚に到達する。(井上浩平)