昨年6月の大阪北部地震の際、大阪市内で多数の帰宅困難者が出たことを踏まえ、JR新大阪駅周辺のホテルや鉄道事業者らで作る団体が26日、現地で初めての対策訓練を実施。24の企業・団体から約45人が参加し、帰宅困難者の安全確保や情報提供の手順を確認した。
訓練は平日午後4時に市内で震度6強の地震が発生し、公共交通機関が全面的にストップしたとの想定。
同駅近くにある市立青少年センター前では、職員らが屋外に机やのぼりを置き、臨時の情報提供拠点を開設。帰宅困難者役の参加者に「駅には向かわず、この場にとどまって」と拡声器で呼びかけた。近くのホテル内には帰宅困難者向けの一時滞在スペースが設営され、ホテルスタッフが受け入れ手順を確認した。
参加したソフトウエア販売会社の女性(50)は「情報提供拠点や一時滞在スペースの運営には、一般企業の協力態勢も必要だと感じた」と話した。