「餃子」だけじゃない宇都宮。一人の男性がじわりと育てた《町の新しい顔》は餃子のイメージとは異なる意外なもの


【写真】宇都宮を「紅茶の町」にするべく誕生した「ワイズティー」の店内

 一時の熱が引いたとはいえ、紅茶を楽しむ文化は着実に浸透しているようだ。

 「以前はなかった、ティーバッグに頼らず茶葉を測って淹れる、銘柄を記載する、といった本格派の店がいくつもある」「メニューでコーヒーより前に紅茶を記載する」「紅茶を置く餃子店もあります」とワイズティーネットワークの根本泰昌社長は話す。

■紅茶で町おこしを目標に起業

 同社の紅茶専門店「ワイズティー」は、JR宇都宮駅から徒歩20分のオリオン通り商店街のビル2階にある。紅茶やハーブティーなど常時100種類ほどを扱い、紅茶教室も開く。

 ワイズティーネットワークはまず、紅茶販売店として2006年5月に開業し、2007年7月に現在の場所に移転しティールームも開業した。シャッター街の2階なのにあえて宣伝しなかったため来店者は少なく、雨の日は5人しか来なかったこともあった。

【写真】餃子の街・宇都宮のにぎわいや、“紅茶の街”を目指して開発されたワイズティーの商品など(18枚)

 根本社長が居心地のよい店づくりを心がけ、熱心に解説した成果もあって次第に客が増え、2008年の売り上げは前年の3倍に伸びた。要因には、紅茶自体の商品力もある。



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