政党支持率は10.2%→6.8%へ急落、立憲民主党に逆転を許した国民民主党が気づいていない「失敗の本質」


【写真】国民民主党の凋落を招いた? 比例代表候補の「4人衆」と「政策能力以前の問題」が指摘される3人の議員

 主因は、5月14日に国民民主党が発表した山尾志桜里氏(戸籍名:菅野志桜里)、足立康史氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の公認問題だ。同党の玉木雄一郎代表は6月3日の定例会見で、「前回の調査は5月5日で、4人の公認発表は5月14日。影響を受けているのはそのとおりだと思う」と、“失策”を認めざるをえなかった。

 だが、実際にはそうではない。

■玉木氏が見落としている比例区の盲点

 参議院選挙の比例区では、政党名と候補者名で投票でき、候補者名の得票数が多い順に当選が決まる。国民民主党は、自動車総連(全日本自動車産業労働組合総連合会)や電力総連(全国電力関連産業労働組合総連合)、UAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)、電機連合(全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会)といった組織内候補を抱えている。彼らがまず議席を獲得し、残りを非組合候補が獲得することになる。

 そうすれば、その名を一躍有名にした不倫問題に加えて、多額のガソリン代やコーヒー代を政治資金収支報告書に掲載していた点、さらにはJRパスの不正使用疑惑など“話題”に欠かない山尾氏が、組織内候補に次ぐ票を獲得することは間違いない。



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