2025年10月21日、臨時国会が召集され、衆参両院本会議の首相指名選挙において、自民党総裁の高市早苗氏(64)が第104代首相に選出されました。憲政史上初の女性首相誕生というこの歴史的瞬間は、海外メディアも速報で伝え、世界中から大きな注目を集めています。高市新首相の就任は、停滞していた日本の政治状況に新たな動きをもたらすだけでなく、経済や社会現象にも予想外の影響を与え始めています。
第104代首相に選出された高市早苗氏。日本初の女性首相として歴史的な瞬間を迎えた。
第104代首相選出の舞台裏:臨時国会での首相指名選挙
首相指名選挙では、衆議院において自民党が連立を組む日本維新の会、そして複数の無所属議員からの協力を得て、過半数を超える237票を獲得し、高市氏が選出されました。一方、参議院では過半数を得た候補者がいなかったため、決選投票が実施されました。その結果、高市氏は立憲民主党の野田佳彦代表(68)を大きく上回る125票を得て、正式に首相の座を射止めました。
高市氏自身の反応は、選出時、自身の名前が読み上げられると静かに立ち上がり、周囲に深く一礼する姿が見られました。着席後は真剣な眼差しで前を見据えつつも、どこか安堵した表情が印象的だったと伝えられています。7月の参院選で与党が大敗し、政治空白が続いていた中での新首相誕生は、国民の期待感を高め、新内閣の顔ぶれが固まることで、ようやく政治の停滞が解消に向かう兆しが見え始めています。
経済への影響:日経平均株価の急騰
高市氏が新首相に選出されたことによる期待感は、金融市場にも波及しました。就任当日の10月21日には、日経平均株価が一時5万円に迫る史上最高値を更新するという現象が発生。これは、新たな政治リーダーシップへの市場のポジティブな反応を示すものとして注目されました。経済の活性化や政策への期待が、株価を押し上げる要因となったと見られています。
メルカリで過熱する「高市グッズ」転売現象
高市首相の誕生は、思わぬ社会現象も引き起こしています。日本最大のフリマサービス「メルカリ」では、にわかに高市氏に関するさまざまな「高市グッズ」が出品され、高額で取引されるケースが目立っています。特に注目を集めているのは、首相就任を報じる号外です。21日に奈良新聞や読売新聞が配布した首相就任の号外や、総裁就任時の号外が多数出品され、中には1部6,660円という高値がつけられたものもあります。
さらに、高市氏が初出馬した2021年の総裁選で販売された「サナエタオル」(定価2,000円)も多数出品され、4日の総裁選直後から「高市旋風」に乗じた動きが広がっています。特に希少価値が高いのは、入手困難となっている1992年発売の著書『30歳のバースディ―その朝、おんなの何かが変わる』(大和出版)で、こちらは19万9,980円(送料込み)という最も高額な「高市グッズ」として取引されています。また、2021年9月発売の著書『美しく、強く、成長する国へ。』(WAC BUNKO刊)には、高市氏直筆サイン入りで50,000円の値がつけられた事例も報告されています。
中でもマフラータオルは特に人気が高く、2021年版「サナエタオル」は35分で500枚が完売し、その後も追加増産された超レア品とされています。メルカリでは、高市氏の似顔絵が入った2024年バージョンの「サナエタオル」も出品されており、21日21時時点でタオルだけで約40点が確認されました。首相選出直後には、名刺とセットになった直筆サイン入りタオルが50,000円で出品されるなど、高市氏の首相就任をきっかけにグッズを購入するユーザーが一定数存在するため、しばらくは「転売ラッシュ」が続くものと予想されています。
結論
高市早苗氏の日本初の女性首相就任は、日本の政治史における新たな一ページを開くとともに、株式市場の活況や「高市グッズ」の転売といった社会現象を引き起こしました。国際社会からの注目も集まる中、少数与党という厳しい状況での政権運営を担う高市新首相にとって、真の正念場はこれから始まることになります。新たなリーダーシップの下で日本がどのような道を歩むのか、国内外からの関心は引き続き高まるでしょう。
参考資料
- Yahoo!ニュース: https://news.yahoo.co.jp/articles/7ec32ad092121963360996b95b635c5f0f7f1bd5
- jisin.jp: https://jisin.jp/domestic/2528555/
- 時事通信
- 奈良新聞
- 読売新聞
- 大和出版
- WAC BUNKO





