滋賀県東近江市教育委員会は、25日に同市立小学校で給食終了後に小学2年の男子児童が体調不良を訴え、救急搬送されたと発表した。市によると、他にも児童1人と同市立幼児園の園児4人にもかゆみや発疹などの症状がみられた。いずれも症状は軽く、回復に向かっている。6人とも小麦粉や乳製品などの食物アレルギーがあるという。
同日、同市立小学校から「給食後に体をかゆがっている児童がいる」と市に連絡があった。市が調査したところ、市能登川給食センターが給食を提供する小学校1校、幼児園3園で同様の被害を確認した。
同給食センターでは同日、小麦粉や乳製品を含むアレルギーに対応したシチューを提供するはずだったが、業者が非対応のシチューを誤って納品し、調理委託業者も気づかなかった。市は再発防止策として「納品業者、調理委託業者ともに確認を徹底してもらう」としている。
シチューは市内の6小中学校や5幼児園など計約3600人に提供された。藤田善久教育長は「業者には厳重注意を求め、センターの安全管理を徹底する」とのコメントを発表した。