吉田さん、澤さんが児童に特別授業 「夢と健康大切に」 山形県村山市





子供たちと体操する吉田沙保里さん(中)、澤穂希さん(右)=27日、山形県村山市(柏崎幸三撮影)

 2020年東京五輪・パラリンピックで事業協定を結ぶ山形県村山市と食品メーカーの明治(東京都)は27日、レスリング女子五輪金メダリストの吉田沙保里さんとサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の元主将、澤穂希(さわ・ほまれ)さんの2人を講師とした特別授業を市立楯岡小学校で行った。2人は「夢をもつこと」「体調管理の大切さ」を訴えた。

 特別授業で、3歳でレスリングを始めたという吉田さんは「小学生の時はレジ打ちのおばちゃんになるのが夢でしたが、中学生のときに柔道の谷亮子さんが小さい体で大きい人を投げ飛ばすのをカッコよく思い、私もオリンピックに出たいと思った」とアスリートを目指した理由を説明。

 「夢をもつのは早ければ早いほどよい。それだけ時間が取れるから」といい、「自分に合った夢を見つけたらそれを目標にがんばってほしい」と強調した。

 男子チームでサッカーを始めた澤さんは「絶対に男子に負けたくないという思いでやってきた。W杯やオリンピックに出たいという思いや、負けたときの悔しさ、メダルを取りたいという気持ちがあったので頑張れた」と述べ、「あきらめない気持ちを大切にしてほしい」と訴えた。そして、「夢は、大きくても小さくてもいい。夢を持つことが大切だと知ってほしい」と強調した。

 体調管理については2人ともアスリート時代から特別なことはしておらず、「手洗い、うがいを励行し、よく食べ、よく眠った」と声をそろえた。澤さんは「毎朝基礎体温を測り、その日の調子をみています」と現在も変わらず体温を測る体調管理を続けているという。

 最後に2人は会場の児童らと体調管理に役立つという「うがい、手洗い、ヨーグルト」をテーマにした体操を一緒に行った。

 同小6年、曽我ひなたさん(12)は「12月にバスケットの県大会があります。うがい、手洗いなどをしっかりして体調管理をしていきたい」と話した。

 村山市と明治は、平成29年に市民の健康管理にヨーグルトなど健康食品の普及活動の推進を謳った協定を締結。この日は特別授業にあわせ、市民の健康づくり意識をさらに強化していくため、「うがい、手洗い、ヨーグルトで健康づくり宣言」を行った。今後、市では、ヨーグルトと市の特産品を使ったおかずの開発や、ヨーグルトでかぜ予防月間を実施するなどヨーグルトを活用した健康づくり事業を実施していくという。



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