小泉進次郎農水大臣が5日の衆院農林水産委員会で、価格高騰が問題となっているお米の流通に関する質疑で、店頭に並ぶことが増えている「ブレンド米」の価格差が大きく、農水省調査で最大1500円の差があると明らかにした。
【写真】意外な県が高額に 全国47都道府県の「ブレンド米」価格
緑川貴士議員の質問に答えた。緑川議員は、「ブレンド米の販売割合がじわじわと高まっています」とし、中身の詳細な表示義務がなく、「一般流通の原料米からなるブレンド米なのか、備蓄米入りかわからない。区別できるようにしてほしいという小売店の声がある」「随意契約の備蓄米のブレンド米を、ちょっと高い利益をつける場合も想定すべき」と問うた。
進次郎大臣は、視察で見た限りでは、現状は「備蓄米」と表記されていたと述べたうえで「義務となっている以上の表記を求めるとなるとそれなりの負担になるので、スピードの観点からはなかなか難しい部分はある」と語った。
そのうえで「いま農水省で全国の農政局の職員が店頭の価格調査を行っている。一番安い最低価格のブレンド米と、一番高いブレンド米で1500円の価格差がある。地域によってですね。都道府県別で全部出してある」と説明。「なぜ1500円も差が出るのかと。こういったことの指摘もはじまったことなどを通じて、緑川先生のご懸念も、結果として世の中に正しい方向性が伝わるように努力したい」と語った。