【マーライオンの目】奥深い「ASEAN式握手」

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中国とASEANの首脳会議で、記念写真に納まる中国の李克強首相(中央)とASEAN各国の首脳ら=3日、バンコク(共同)

中国とASEANの首脳会議で、記念写真に納まる中国の李克強首相(中央)とASEAN各国の首脳ら=3日、バンコク(共同)

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議で恒例の光景が、一列に並んだ首脳が腕を胸の前で交差させる握手だ。左右同時に手を握ることができ、連帯を示す「伝統的スタイル」(AP通信)として定着する。過去の記録を見ると1995年には遅くとも始まっているようだ。11月初旬にタイで行われた関連会議でもこの「ASEAN式握手」は随所で見られた。

 意外やこの握手は注目度が高い。2017年にASEAN首脳会議の式典に参加したトランプ米大統領は、片側の首脳と握手し、「協調を示す場を破壊した」(香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト)と揶揄(やゆ)された。トランプ氏はその後、ASEAN関連会合に参加していない。

 18年は議長国のシンガポールが握手をとりやめて話題となったが、今年は復活した。6月の関連会議では、シンガポールのリー・シェンロン首相と、フィリピンのドゥテルテ大統領が身長差でうまく手を握れなかったことが報じられた。

 手を交差させての握手は意外と難しいのか、首脳同士が手間取る様子もしばしば見られる。ASEANは中国が軍事拠点化を進める南シナ海をめぐって足並みの乱れが露呈するが、四苦八苦しながら手をつなぎ合う様子は、逆に連携と協調の難しさを象徴している気がしてならない。(森浩)

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