歌舞伎俳優・市川團十郎の長女、堀越麗禾（市川ぼたん）が、現在放送中のTBS系日曜劇場『キャスター』（毎週日曜21:00～）において、主人公・進藤壮一（阿部寛）の娘、横尾すみれ役を好演し、注目を集めている。父との間に確執を抱える複雑な役どころを演じる堀越の起用理由や、女優としての可能性について、本作の伊與田英徳プロデューサーが語った。
日曜劇場『キャスター』阿部寛演じる主人公の娘役に抜擢
本作は、テレビ局の報道番組を舞台に、真実を追求する社会派エンターテインメント。報道番組『ニュースゲート』のキャスター・進藤壮一を阿部寛が演じ、進藤に翻弄されながらも奮闘する総合演出を永野芽郁、ジャーナリスト志望のADを道枝駿佑がそれぞれ演じている。堀越麗禾が演じる横尾すみれは、過去の出来事により父・進藤との間に大きな心の距離がある中学生という、物語において重要な役柄だ。
日曜劇場『キャスター』で阿部寛の娘、横尾すみれ役を演じる堀越麗禾
プロデューサー伊與田氏が語る起用理由と「演技の成長」
「ブラックペアン」から「キャスター」へ
堀越が日曜劇場に出演するのは、『ブラックペアン シーズン2』以来、2度目となる。伊與田プロデューサーは、前作でのゲスト出演時に「子役から大人の俳優さんに変わろうとしている瞬間」を感じ、「これから成長していく彼女とご一緒できたらいいな」と感じたという。今回は、前作とは異なる繊細な役柄での出演となり、「もしまたご一緒する機会があるのなら、彼女の成長を掘り下げて描けたら面白いのかな」と今後の可能性にも期待を寄せている。
相手との芝居で見せる変化
本作での堀越の演技について、伊與田氏は成長を実感している。「お芝居は相手がいて、ということに気付き始めたように感じました」と述べ、共演者の演技を受けて自身がどう対応するかという点が、少しずつ理解できている様子だと語る。これは、相手役である阿部寛との演技を通して培われているものと推測される。
堀越麗禾の「魅力」と「将来性」
ドキッとさせる表情と表現の幅
女優としての堀越麗禾の魅力について、伊與田氏は「たまにドキッとする表情を見せますよね」と表現力の幅広さに言及。特に、第7話のラストシーンで見せた「怖い目」は素晴らしかったと称賛する。見る者を惹きつける一瞬の表情に加え、「すべてを見透かされているのかなと思う瞬間もあるし、天真爛漫で普通にかわいらしい面もある」と、多様な顔を持つ彼女の将来性に大きな期待を寄せている。
舞踊経験が演技に与える影響
堀越は舞踊家としても活動しており、伊與田氏はこうした様々な表現活動が演技にも繋がっていると感じているようだ。「踊りなどもされていますが、ぜひともこちらの世界に興味を持ってもらえるといいなと思っています」と、映像表現の世界でのさらなる活躍に期待を寄せ、堀越麗禾の今後の飛躍に注目が集まっている。
ドラマ「キャスター」にて、主人公進藤壮一（阿部寛）の娘役で好演を見せる堀越麗禾
伊與田氏の言葉からは、堀越麗禾が単なる二世俳優としてではなく、確かな演技力と将来性を秘めた表現者として評価されていることがうかがえる。日曜劇場『キャスター』での演技は、彼女が女優としてさらなるステップへ進むための重要な一歩となるだろう。
