中国の最新鋭空母「福艦」、韓中のPMZで試験航海…「内海化戦略」本格化の懸念


韓国軍当局によると、福建は先月末、中国が黄海のPMZを航行禁止区域に設定した期間中、その海域で訓練を実施したという。

福建は2022年に進水した中国の3番目の空母で、遼寧、山東に次ぐ最新戦力だ。中国の空母としては初めて、電磁式カタパルト(艦載機発艦装置、電磁力を使って航空母艦から固定翼機を発射する仕組み)を搭載しており、排水量は約8万トン。最大で戦闘機や早期警戒管制機など70機以上を搭載可能とされている。

最近、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」では、福建から早期警戒機「KJ-600」が電磁式カタパルトを用いて発艦する様子を収めた動画が拡散された。ただし、映像が今回の黄海訓練時に撮影されたものかは確認されていない。

黄海のPMZは、韓国と中国の排他的経済水域(EEZ)が重複する区域の一部で、2000年の韓中漁業協定により設定された。ここでは両国の漁船が共同で操業し、水産資源を管理している。

しかし、近年、中国が「深海漁業養殖装備」としてブイや構造物を設置する動きが度々確認されており、周辺国との摩擦を招いている。

これに関連し、一部では福建の黄海試験航海を通じて、中国が南シナ海・東シナ海に続き黄海でも海上支配力を強化しようとする「内海化戦略」に本格的に乗り出したのではないかという懸念の声が上がっている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

KOREA WAVE



Source link