自民党の森山裕幹事長は8日、徳島市での党会合で、物価高に対応する経済対策に関しては「日本の国債が国際的な信認を失っては大変だ。消費税減税は慎重の上にも慎重であるべきだ。新しい財源が今はない」として、財政規律を重視する姿勢を重ねて示した。
また、農林族のドンと称される称される森山氏は、高騰するコメ価格を巡り「安ければいいのではない。生産者が安心して再生産でき、消費者に安定的に届けられる価格こそ目指すべき方向だ」と強調。
将来的な農業政策について「安定的に安い価格で農畜産物を提供するには、耕地面積をできるだけ広くすることが大事だ」と説明した。
森山氏は前日7日には、盛岡市での党会合で、「主食であるコメを外国に頼ってはいけない。何としても国産で、国民に安心してもらえる農業政策を打ち立てていくのが大事だ」と、主食用米の輸入拡大に否定的な考えを示していた。