2026年5月末をもってグループ活動を終了することを発表した国民的アイドルグループ「嵐」。この発表は大きな反響を呼び、特に5月下旬に開催された主要民放キー局各社の定例社長会見では、各局トップが嵐への感謝と今後の共演への期待を相次いで表明しました。日本を代表するグループの活動終了と、それに対するテレビ局側の反応について詳しくお伝えします。
嵐の活動終了発表とその背景
彼らは2020年末の無観客ライブ以降、グループ活動を休止していましたが、今年5月6日、ファンクラブ向けの動画で新たな発表を行いました。2025年春にラストツアーを開催し、2026年5月末をもってグループとしての活動を終了するというものです。コロナ禍で実現できなかった「ファンへの直接的な感謝」を伝えるため、1年半以上かけて話し合いを重ねてきたことが明かされました。
活動終了を発表した国民的グループ嵐のメンバー
テレビ業界における嵐の存在感
嵐は長年にわたり、日本のテレビ界において特別な存在でした。かつては各キー局で冠番組を持ち、『嵐にしやがれ』(日本テレビ)や『VS嵐』(フジテレビ)は大人気を博しました。TBSでも『ひみつの嵐ちゃん!』といった人気番組がありました。また、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)には歴代3位となる140回出演するなど、音楽番組でも中心的な役割を果たしました。大型音楽特番にも欠かせない存在でした。
主要テレビ局社長の相次ぐ言及
嵐の活動終了発表を受け、5月下旬の定例会見では各局社長から感謝の言葉が述べられました。
- 日本テレビ 福田博之社長: 5月26日の会見で、「日本テレビにとって特別な存在であることは間違いありません」と述べ、活動終了までの間に特番制作や音楽番組での共演に強い意欲を示しました。
- テレビ朝日 篠塚浩社長: 5月22日の会見にて、「大変お世話になりました」と感謝を伝え、「活動終了までファンや視聴者をどう楽しませていくのか期待していきたい」「もし我々にできることがあれば、させていただきたい」と、オファーへの前向きな姿勢を見せました。
- TBS 龍宝正峰社長: 5月28日の会見では、嵐に「感謝しかございません」と強調し、「もしそういう機会をいただけるのならば、ぜひTBSから元気な嵐の姿をお届けできればと思っております」と、やはり共演実現への期待をにじませました。
以上のように、主要民放キー局のトップは、国民的グループ「嵐」がテレビ界に残した功績への深い感謝を表明すると同時に、活動終了までの期間中に再び番組で共演したいという強い意欲を示しています。これは、嵐が日本のエンターテイメント界、特にテレビメディアにとって、いかにかけがえのない存在であったかを物語っています。今後の活動期間における嵐とテレビ局の取り組みに注目が集まります。
参照: 各主要民放キー局 定例社長会見(5月下旬実施)