吉沢亮主演の映画『国宝』が6月6日に公開され、週末3日間で動員24万5千人、興収3億4600万円を記録し好スタートを切りました。週末映画動員ランキングで邦画トップの3位にランクインするなど、公開直後から注目を集めています。
映画「国宝」主演の吉沢亮(左)と共演の永野芽郁(右)
異例の条件と李相日監督への期待
上映時間175分、PG12指定という条件ながらこの好成績は異例です。メガホンを取ったのは『フラガール』や『悪人』を手掛けた李相日監督。エンターテイメント色の強い作品ではないにも関わらずこの結果は素晴らしいと評価されており、監督最大のヒット作『悪人』(興行収入19.8億円)超えも視野に入る快進撃となっています。
観客からの絶賛と高評価
興行成績だけでなく、鑑賞者からの評価も極めて高いです。国内最大級の映画レビューサイト『Filmarks』では、6月10日時点で1万件超のレビューが寄せられ、5点満点中4.4点という高い平均点を記録しています。「今年のベスト映画」「吉沢亮の演技が誰も真似できない域に達している」など、SNSでも絶賛の声が多数寄せられています。
吉沢亮の再起と作品成功
「約3時間あるけれど演者がしっかりと魅せる重厚な作品。ほんとお蔵入りしなくて良かった」といった声が多く聞かれる背景には、主演・吉沢亮の今年1月の泥酔トラブルがありました。この影響で、2月公開予定だった別の主演映画『ババンババンバンバンパイア』が公開延期され、『国宝』の公開そのものを心配する声も一部で上がっていたためです。しかし、騒動は不起訴処分となり、延期された『ババンババンバンバンパイア』も7月4日に公開が決定。さらに、6月9日には『第34回日本映画批評家大賞』で主演男優賞を受賞するなど、俳優として完全に復活を遂げました。今回の『国宝』の成功は、彼の再起を印象付ける形となり、実力派俳優としての地位を確固たるものにしています。
映画『国宝』の異例ともいえるヒットは、作品の質の高さと主演俳優・吉沢亮の復活劇として大きな注目を集めています。