愛子さま、日本学士院賞茶会で初の単独懇談 堂々たるご接遇に称賛の嵐

6月10日、天皇陛下は東京・上野で開かれた日本学士院賞の授賞式にご出席された。この賞は、学術において特に優れた業績を上げた研究者に贈られる栄誉ある賞であり、今回は9名が受賞した。中でも、脳活動をリアルタイムで可視化する「fMRI(機能的磁気共鳴画像法)」の原理を発見した東北福祉大学の小川誠二特別栄誉教授には、特に優れた業績に贈られる恩賜賞も授与された。

茶会は午後、皇居・宮殿で約6年ぶりに開催され、受賞者らが招かれた。この茶会には天皇陛下をはじめ、雅子さま、愛子さま、秋篠宮ご夫妻も同席された。今回の茶会において、愛子さまがこの日本学士院賞の茶会に臨席されるのは初めてのことだった。

愛子さまは、淡いミントグリーンのセットアップをお召しになり、髪はすっきりとまとめられていた。招待者が着席するテーブルへお一人で向かわれたその姿は、見る者に新鮮な印象を与えた。愛子さまは招待者の座るテーブルに単独で着席され、受賞者一人ひとりと和やかな懇談の時間を過ごされた。

テーブルに着かれた愛子さまは、柔らかい笑顔で興味深そうに招待者の話に耳を傾けられた。受賞者一人ひとりに「おめでとうございます」と声をかけ、彼らの研究内容について熱心に質問をされていたという。この堂々としたご接遇の様子は各メディアでも映像とともに広く報じられ、SNS上でも大きな反響を呼んだ。インターネット上では、「敬宮様、堂々とされていて素敵」「勉強熱心な愛子さま、興味深いお話だったでしょうね」「敬宮愛子様の立ち居振る舞いさすがです」といった、愛子さまのご様子を称賛する声が多数寄せられた。

愛子さまにとって初めての「宮中茶会」は、昨年11月、文化勲章受章者や文化功労者らを招いた際だった。この時は秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまと一緒にテーブルを回られ、お二人の息の合った連携が話題となった。オフホワイトと赤のセットアップというお召し物の「お色合わせ」も注目を集めた。初めての茶会で少しご緊張されていた愛子さまが、受章者へのメモを確認する際に会話が途切れそうになった場面では、佳子さまが自然に受章者へ話しかけ、間をつながれていたという話も聞かれた。

しかし、今年に入ってからの愛子さまは、お出ましの機会が飛躍的に増加している。お一人での公務も珍しくなくなり、特に5月は精力的に臨まれた。世界災害救急医学会の開会式ご臨席、大阪・関西万博のご視察、能登半島地震の被災地である石川県へのご訪問など、多岐にわたる公務をこなされた。これらの公務に臨むにあたり、愛子さまは入念な事前準備を欠かさないことで知られており、着実に経験を重ね、公務に対する自信を深められている様子がうかがえる。

愛子さま、能登半島地震の被災地である石川県をご訪問(2025年5月19日)愛子さま、能登半島地震の被災地である石川県をご訪問(2025年5月19日)

今回の日本学士院賞茶会での初の単独懇談は、こうした愛子さまのご成長を明確に示す一幕となったと言えるだろう。ご研究に打ち込む専門家たちとの対話を通して、愛子さまはまた一つ貴重な経験を積まれた。現在ブラジル公式ご訪問中の佳子さまも、きっと愛子さまの堂々たるご活躍ぶりをお喜びになるに違いない。