世界経済フォーラム(WEF)が発表した2025年版「男女格差(ジェンダー・ギャップ)報告」で、日本は調査対象148カ国中118位となり、前年と同順位でした。女性閣僚の減少や管理職の少なさが依然として低迷の要因となっており、先進7カ国(G7)では引き続き最下位です。イタリアの85位にも大きく引き離されており、格差解消のペースの遅れが改めて浮き彫りとなりました。
報告書は、政治、経済、教育、健康の4分野で男女間の格差を分析し、数値化しています。今回、世界全体では経済と政治分野で大きな改善が見られましたが、WEFは完全な男女平等を実現するにはまだ123年かかると試算しています。この試算に基づき、各国に格差を埋める努力を強化するよう促しています。
日本は特に政治分野で125位と評価が低く、女性国会議員の少なさや、過去50年間で一度も女性首相がいない点が影響し、昨年から後退しました。経済分野でも、女性管理職の項目が127位と著しく低いままです。
2025年版 男女格差報告における各国の主な順位を示すグラフ
全体順位では、アイスランドが首位を維持しました。フィンランド、ノルウェーがそれに続いています。これらの北欧諸国は長年にわたり高い順位を維持しています。
女性国会議員の少なさなどが課題とされる日本の国会議事堂と東京都心
今回の報告からも、日本の男女格差、特に政治や経済分野における女性登用の課題が解消されず、国際的に見て遅れが続いている現状が示されました。
出典：男女格差報告 日本は118位 G7最下位変わらず 25年版 via Yahoo!ニュース / 共同通信
