【06月12日 KOREA WAVE】韓国忠清南道青陽(チュンチョンナムド・チョンヤン)の高校2年の男子生徒が中学2年の時から約4年間にわたって同級生らから集団で激しい暴力と恐喝を受けていたことが明らかになった。6日に放送されたJTBCの報道番組「事件班長」が報じた。
それによると、加害生徒は4人おり、刃物で脅し、手足や口・目を粘着テープでぐるぐる巻きにしてズボンを脱がせ、髪を刈るなどしていた。その様子を笑いながら撮影し、動画を他の友人たちと共有していた。
また、こうした動画をネタに脅し、総額1000万ウォン(約106万円)に上る金銭などを恐喝していた。被害生徒の家族は「一度に数十万ウォン(数万円)を脅し取られたこともあった。高価なヘッドセットやスポーツ用品を買わせることもあった。実際の被害金額はもっと多い」と語った。
被害生徒は報復を恐れて周囲にいじめの事実を漏らさなかったが、1カ月前、隣家に住むいとこが異変に気づき、家族に知らせたことで明るみに出た。生徒は取材に「全てを失った気分でとてもつらい。なぜ自分がこんな屈辱を受けなければならないのかわからない」と打ち明けた。
家族は学校に事実を伝えたが、学校側は加害者と被害者を分離するなど積極的な措置を取っておらず、家族は学校暴力通報センターに通報し、教育庁へ正式に訴え出た。
教育庁の関係者は「加害生徒の調査を完了しており、学校側の対応にも問題があったと判断して処分を検討している」と話している。
ネット上では「犯罪行為そのものだ」「もはや“いじめ”と呼ぶレベルの話ではない」「加害者は厳罰に処されるべきだ」と怒りの声が相次いでいる。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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