ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(52)が12日、X(旧ツイッター)を更新。今夏の参院選比例代表で出馬予定だった山尾志桜里元衆院議員(50)が国民民主党から公認を取り消しを受け、声明を発表したことについて言及した。
山尾氏は公認見送りを受け「今回の両院議員総会での公認取り消し決定は大変残念です」などとし、党の対応に反論している。一連の流れを受け、元ライブドアの起業家田端信太郎氏は「山尾さんのコメント。正論である。今後、マトモな人材ほど、国民民主党から立候補する意欲は減るだろう。そして候補者の質が下がることは、必ずや党勢の衰退を招くだろう」と投稿していた。
堀江氏は田端氏の投稿を引用した上で「ほんそれ。流石に酷いと思う」とつづった。
山尾氏の公認見送りは、10日の記者会見翌日の11日の両院議員総会で決まった。山尾氏はXを通じ「事実上の公認取り消しの決定を受けました。国政への再挑戦を決意しておりましたが、全国比例代表候補としてその場に立つことは叶いませんでした」とした上で、昨年から玉木雄一郎代表から打診を受け、悩んだ末の決断だったことを明かしながら「今回の両院議員総会での公認取り消し決定は大変残念です」とつづった。
この間の党側の対応についてもすべて明かしながら、10日の会見でも、玉木氏ら党幹部の同席を要請したものの「辞退会見であれば同席するとのお答えは大変残念でした」と、内幕についても暴露。「(会見から)24時間も経たないうちに『公認取消』という性急な結論を頂戴したことには正直驚きました」とも、つづった。また「執行部の責任において判断せずに両院議員総会での決定という形を取る点にもかなり違和感がありました」などと指摘した。
山尾氏は10日に出馬会見をしたばかりだった。2時間半の会見で、質問は議員時代の2017年に報じられた不倫報道に集中。当時、報道陣の質疑に応じなかったなど取材対応について「8年前の自分の行動と対応の未熟さを、おわび申し上げます」と謝罪。だが、不倫報道の事実関係は「今、新しく言葉をつむぐことはご容赦をいただきたい」「いろいろな思いの方がいる」として真相は語らなかった。
山尾氏の擁立は、衆院初当選同期の玉木雄一郎代表が打診した。山尾氏の立候補が報じられて以降、上昇傾向だった国民民主の政党支持率は下落に転じていた。