北海道がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致申請を見送る方向になったことを受け、IR誘致を目指す大阪市の松井一郎市長は28日、「よそのことは気にしていない。われわれは大阪の優位性をアピールして区域認定を勝ち取るだけだ」と強調した。市役所で記者団の取材に答えた。
北海道では自然環境への影響や、道議会での慎重意見を踏まえ、誘致断念の方向が固まりつつある。これに対し松井氏は「われわれは観光を一大産業に育てるため、IRの必要性を訴えていく」と話した。
IRの立地区域は最大3カ所とされ、大阪府市、横浜市、和歌山県、長崎県が誘致を正式表明。東京都、千葉市、名古屋市の3自治体も誘致を検討している。