【ポトマック通信】魔の金曜、嘆きの月曜

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ブラックフライデーに向けて商品を陳列するスーパーの従業員=27日、シカゴ(ロイター)

ブラックフライデーに向けて商品を陳列するスーパーの従業員=27日、シカゴ(ロイター)

 米国で年末商戦が始まった。感謝祭(今年は28日)の翌日となる「ブラックフライデー」は、百貨店や家電量販店のセールに買い物客が長蛇の列をつくる。

 日本の小売業界も最近はブラックフライデーを“輸入”して集客に生かしていると聞く。「買い時」が増えれば、財布のひもが緩む機会も増える。百貨店などの月間売上高は、単に買い物に好都合な土日・祝日の好天日が多いほど増加するのは知られている。

 米国のフランクリン・ルーズベルト大統領は1939年、感謝祭を1週間前倒しし、クリスマスまでの年末商戦の期間を長くして、消費を喚起しようとした。

 もっとも、収穫を祝い七面鳥を食す感謝祭(サンクス・ギビング)の神聖な日を、無理やり早めたことは反発を招いた。大統領の名前をもじり「フランクス・ギビング」と揶揄(やゆ)され、やがて議会が感謝祭の日を法定化し混乱を収束させた。

 米国では近年、感謝祭の翌週月曜も「サイバーマンデー」と銘打ち、オンライン通販大手が大がかりな安売りをしている。買い時が多いのも悩ましいものだ。「買いたいもの」だけでなく、「あったら便利そうなもの」まで手が出そうになる。懐具合と相談しながら購入を決めないと、「魔の金曜」「嘆きの月曜」になりかねないと自分を戒めている。(塩原永久)

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