地域政党「都民ファーストの会」の顧問を務める作家、乙武洋匡氏(49)が、自身のインスタグラムで国会議員の給与体系について詳しく解説し、その実態を「激白」しました。多くの国民が関心を寄せる国会議員の「歳費」(給料)や諸手当について、乙武氏が明らかにした金額とその内訳を見ていきましょう。
乙武洋匡氏のポートレート、国会議員の給料について解説する政治家・作家
国会議員の歳費と期末手当
乙武氏によると、国会議員の「歳費」、すなわち月々の給料は約130万円。これを12ヶ月分で換算すると、年間約1560万円になります。さらに、会社員のボーナスにあたる期末手当が年に2回支給され、1回あたり300万円以上。年間では合計600万円を超えます。単純な歳費と期末手当を合わせると、国会議員の年収は2000万円を優に超える計算になります。
調査研究広報滞在費(旧文通費)の実態
これに加え、通称「文通費」とも呼ばれた調査研究広報滞在費が、別途月額100万円支給されます。これは年間で1200万円に上る金額です。乙武氏は、この費用のかつての運用についても言及。以前は使途公開の義務がなく、使い切らなくても返還の必要がありませんでしたが、「さすがにおかしい」との声を受け、現在は使途公開が義務化され、使わなかった分は返還するルールに変わったと説明。この手当を含めると、年収は3000万円を超える可能性があると述べました。
「もらいすぎ?」の声と議員活動の経費
こうした金額を聞くと、「もらいすぎではないか」と感じる国民は多いでしょう。しかし、乙武氏は国会議員には公設秘書(税金で雇える秘書)が3人しかいない点を指摘。選挙活動や日々の政治活動を行うには、これ以外にも多くのスタッフが必要となり、それらの人件費などを議員自身の収入から捻出しなければならない実情を明かしました。
有力議員と若手議員の格差
特に、まだ政治献金や寄付金が多く集まらない若手や無名の議員にとっては、活動資金の確保が難しく、人によっては「カツカツ」の状態であると内情を語りました。有力議員であれば多額の献金が集まり活動資金に余裕ができる一方、そうでない議員は厳しい状況にあるという格差も示唆されています。
乙武氏は、国会議員の収入構造とその背景にある活動経費の実態を具体的に解説しました。歳費や諸手当は一般の感覚からすれば高額に見えますが、公設秘書以外のスタッフ雇用など、議員活動には多額の経費がかかる側面もあることを示し、表面的な金額だけでは見えない内情を浮き彫りにしました。
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