ウクライナ大統領、ロシアが「モルドバやルーマニアを狙っている」と警告


ウクライナ・南東欧首脳会議(サミット)への出席のためにオデーサを訪れたゼレンスキー氏は、ロシアとの戦闘について「南東欧と黒海の安全保障は不可分だ。今日わが国は自国のためだけでなく、新たな地域政策の礎とするために戦うことを余儀なくされている」と言及した。

3つの港を抱えるオデーサはロシア軍の空爆の標的にされることが多く、今月9日には救急医療施設と産婦人科施設、住宅が大規模なドローン(無人機)攻撃の標的となった。

旧ソ連構成国の1つである東欧モルドバの大統領で、親欧州連合(EU)派のサンドゥ氏はサミットで、今年9月の議会総選挙を控えて「ロシアはモルドバがウクライナから離れることを望んでいる。もっと言えば、モルドバをウクライナやEUに対抗するために利用しようとしている」と訴えた。サンドゥ氏は2030年のEU加盟を目指しており、与党「行動と連帯(PAS)」が勝利すれば勢いづく可能性がある。

ウクライナもEU加盟に向けて協議を始めており、ゼレンスキー氏は「ロシアは30年間にわたり、モルドバを完全に支配するために、貧しく不安定な状態に保とうとしてきた」と批判。総選挙でPASが敗北した場合には「ロシアはあなたがたの国の問題にさらに干渉し、あなたがたの資源や主権、歴史さえも奪ってしまうだろう」と警鐘を鳴らした。



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