日米貿易交渉:トランプ氏「日本は方針変更」示唆、関税巡り

日米貿易交渉を巡り、トランプ米大統領は13日、「日本はとても急速に方針を変えつつある」と述べ、日本側が関税交渉で何らかの譲歩を示唆した可能性に触れました。具体的な内容は明らかにされていません。

大統領の対日批判

トランプ氏は首都ワシントン郊外で記者団に、日本は欧州連合(EU)ほど市場を開放的でないと主張。「日本米国車農産物の輸入をほとんど受け入れない」と従来の批判を繰り返し、その上で日本方針転換に言及しました。

トランプ米大統領が記者団の質問に答える様子。日米貿易交渉について発言。トランプ米大統領が記者団の質問に答える様子。日米貿易交渉について発言。

相互関税と引き上げ表明

米政権は現在、日本に10%の「相互関税」を発動しています。トランプ氏は7日、当時の安倍晋三首相宛ての書簡(SNSで公表)で、8月1日からこの相互関税を25%に引き上げる方針を表明しました。これは、米国に有利な条件を引き出す圧力と見られます。

交渉による関税引き下げの可能性

トランプ氏は、米国に有利な条件を得るため各国に高関税を課しつつも、交渉次第で関税率を下げる可能性も示唆しており、貿易相手国に譲歩を促す戦略をとっています。

日米間の貿易協議の様子。閣僚級の交渉場面。日米間の貿易協議の様子。閣僚級の交渉場面。

日本政府の反応

日本政府は、米国による高関税回避のため米国と協議を続ける方針です。橘慶一郎官房副長官は14日、トランプ氏発言への直接コメントは控えるとしつつ、合意に向けた協議を継続する考えを示しました。

トランプ大統領は日本方針変更に言及し、米国に有利な貿易条件を求めて圧力を強めています。一方、日本政府高関税回避へ向け協議を続ける構えです。今後の交渉の展開が注目されます。

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